著者:ヤン・グィジャ
訳者:中野宜子
ジャンル:小説(短編小説集)
四六判(タテ188mm×ヨコ128mm) 上製本 237頁
定価:本体2,000円+税
ISBN 978-4-89618-020-8 C0097
1997年11月7日発行
装幀:菊地信義
旅では見えない人景色。めまぐるしく変貌する街ソウル。人びとの暮らしにほのめく、ゆらめき光る心の風景を描く。韓国の女性作家の短編集を先駆けて邦訳。原題の意味は『街角で出会った人びと』。
▶︎目次
愛は人を強くする/ 街角で出会った人びと/ 2センチの進歩/ 懐かしいこと/
こちらからあちらへ/ 固定観念について/ アンテナを張る詩人たち/
幼い妹/ 遠美洞、その後/ 月の30億年
▶︎著者プロフィール(略歴は刊行時のものです)
ヤン・グィジャ(Yang Gwija)
1955年、韓国の全州で生まれる。圓光大学校国文科出身。1978年に『文学思想』新人賞を受賞し、文壇にデビューする。その後『遠美洞の人びと』(87年)、『地球を彩るペンキ屋さん』(89年)、『希望』(90年)などの小説と、エッセー集『人生の妙薬』(96年)、その他多数の作品を発表している。1988年に『遠美洞の人びと』でユ・ジュヒョン文学賞を、96年に『クマの物語』で現代文学賞を受賞した。
▶︎訳者プロフィール
中野宜子(なかの のりこ)
1949年、福井県に生まれる。京都女子大学短期大学部卒業。1987年6月から88年8月まで、韓国・延世大学校韓国語学堂に留学。訳書に朴婉緒『結婚』(學藝書林)、権仁淑著『母から娘へ─―ジェンダーの話をしよう』(梨の木舎)、キム・タククワン著『愛より残酷 ロシアン珈琲』(かんよう出版)、権赫泰・車承棋編『〈戦後〉の誕生――戦後日本と「朝鮮」の境界』(新泉社)、キム・ヒョンデ著『地域に根ざしてみんなの力で起業する─―協同組合で実現する社会的連帯経済』(彩流社)、共訳書にキム・ジハ著『飯・活人』(御茶の水書房)、『囚人 黄晳暎自伝I、Ⅱ』(明石書店)などがある。