著者:川口佐登子
ジャンル:短歌
A5判(タテ210mm×ヨコ143mm) 上製本 248頁
本体価格3000円+税
ISBN978-4-89618-033-X C0092
2005年3月10日発行
装幀:菊地信義
装画(リトグラフ):佐々木良枝
70余年の、ひたすらな生を証す歌、769首。娘として妻として、母として女として生きる、折々の暮らしと心のありようを、みずからの確かな目と巧みなことばで慈しむようにうたい、たおやかな七色の光を放つ。第一歌集。
▶︎目次
1 昭和25年~昭和50年
2 昭和53年~平成7年
3 平成8年~平成16年
「虹」の彼方へ――跋に代えて(雁部貞夫)
研がれゆく一つのこころ残り火のあぐる焔の短く赤く
足跳ねて薄裳あやふく翻す快楽の神ら少し淫らに
この街に遇はむ逢ひ待つ我ならず歩み茫々と人の流れに
点滴台も風透く髪も発光す今し没ちゆく日のなかの夫
守り護るをも黙契とせる歩みとも媼も犬も齢古りたり
▶︎著者プロフィール(略歴は刊行時のものです)
川口佐登子(かわぐち さとこ)
昭和7(1932)年、山梨県穴山に生まれる。山梨県立甲府高等女学校(のち、学制改革により甲府第二高等学校となる)卒業。昭和25年、「美知思波」に入会。以来、同短歌会に所属。平成10年、「短歌21世紀」創刊に出会い入会(平成12年退会)。平成13年、「新アララギ」に入会。埼玉県飯能市に在住。