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インド櫻子ひとり旅

芸術の大地

著者:阿部櫻子(文と写真)


ジャンル:海外紀行/ノンフィクション/美術
四六判(タテ188mm×ヨコ128mm) 上製本 322頁(カラー写真16頁)
定価:本体2,500円+税
ISBN 978-4-89618-055-8 C0095
発行日:2009年7月31日
装幀:菊地信義


インドひと筋。女たちの育む美の世界に魅せられ、ひとり大地を行く。楽園に心の闇を映すミティラーの民俗画、赤土の谷にはるかな夢を描くシャーンティニケタンの画学生、まばゆい白さに孤独な魂をこめるサルグジャの土人形、針の痛みに命を託す先住民バイガの入れ墨との出会いを綴る。

▶︎目次
   プロローグ
1 ミティラーの民俗画
2 シャーンティニケタンの画学制
3 サルグジャの土人形
4 先住民バイガの入れ墨
5 彫り師バーディーの旅
6 ミティラーの入れ墨
  エピローグ

▶︎著者プロフィール
阿部櫻子(あべ さくらこ)
1968年、東京に生まれる。
吉祥寺のカレー店・羅宇屋でホール、キッチンの経験を経て、1992年アジア・アフリカ語学院インド語(ヒンディー語)科卒業。同年、3年有効のヴィザを携えてインドに渡る。ミティラー画に魅せられビハール州ラーンティー村に滞在したあと、ウェスト・ベンガル州シャーンティニケタンのタゴール国際大学でヒンディー語を学ぶかたわら、入れ墨を追ってマディヤ・プラデーシュ州パタンガル村、チャーラー村など先住民族の居住地域を中心に旅をする。
帰国後も何度か渡印するなかで、「季刊民族学」(79号/1997)に「インドの女性の入れ墨」を発表、写真展「インド先住民の入れ墨」(フジタヴァンテ/98)を開く。その後、テレビ番組取材などの通訳やコーディネートの仕事を経て、2001年より映像制作会社ヴィジュアルフォークロアに勤務し、現在に至る。
テレビのドキュメンタリー番組の映像ディレクターとして、「体感!世界の祭り 熱狂!100万人の山車祭り インド・ラタヤートラの大祭」(2003)、「日本の名峰 富士山」(05-06)、「にっぽん心の仏像100選」「にっぽん心の仏像 50選」(07-08)、「にっぽん巡礼」(09)などの制作に関わる。